―これは、みん100株式会社役員が流行りや映えなどを完全に無視し、各々が溺愛している商品を紹介する読み物である。-

 

【2020年6月 ライターめいの場合】

私の化粧ポーチには、あらゆるコスメがパンパンに詰まっている。もはや詰まっていない、はみ出している、なんならたまに転がり落ちる。でもそれはきっと私だけではないと思う。共感できる方も多いのではないだろうか。ぞくぞくと発売される新作のアイシャドウやリップ、マスカラ…コスメ好きの人たちにとって、カラフルな誘惑がそこらじゅうに広がっている。

それなのに、本当に不思議なことに、毎日使用するいわば「一軍コスメ」というのは同じタイミングで消費量の限界を迎える気がする。持ち主不在の会議でも行われているのだろうかと疑いたくなるくらい、図ったように同時に終わりがやってくる。

先日、私は愛用していたアイブロウペンシルとリキッドアイライナーを同時に完全消耗した。アイブロウは繰り出し芯タイプだったが、根元のプラスチックが地肌に触れるところまで使い切り、リキッドアイライナーはインク切れを起こした。

少し個人的な話になってしまうが、私は上記のアイブロウとアイライナーがまだまだ使い切らないうちに髪色を大幅に変更した。市販のブリーチ剤を髪全体に塗りたくったのだ。

どれくらいの変化かを色画像で表すと、

この髪色から、

これになった。ドラッグストアで格安で手に入るブリーチ剤の優秀さ、現代はすごいなあ。

この行動原理を「収束の兆しが見えないパンデミックへの行き場のない思い」と表現しようかと思ったが、ただ単に3年に一度ほどのペースでやってくる「金髪にしたくてしかたがなくて狂ってしまう」という周期に差し掛かっただけであり、極めて私的で発作的な欲望に従ったまでである。ちなみにzoom会議で久しぶりに顔を合わせたみん100メンバーや参画企業様からは「知らない人がいるなあと思った」という感想をいただいた。

というわけで正直言うと、今の自分の髪色に合った色のアイブロウとアイライナーを買う機会を私は待ち望んでいたのだ。「別に途中で買ってもよかったのでは?」という考えもあったのだが、これ以上自分の化粧ポーチを崩壊とカオスへ向かわせたくなかったのだ。アイブロウとアイライナーというほぼ毎日使うアイテムだからこそ、逆にちゃんと最期を見届けたかったのだ。

 

使い終わった次の日、私は近所のダイソーに来ていた。流行りに流行ったあのシリーズの、あの人気商品2点を同時買いしたのだ…!

UR GLAM アイブロウペンシルEX ソフトブラウン

UR GLAM リキッドアイライナー チャコールブラウン

発売からすでに多くの記事やページで様々なユーザーから紹介されているため、私からは細かい使用感やレビューなどはあえて語らない。ひとつだけ言うなら、アイブロウのブラシ部分が可愛い。まるでデッキブラシがそのまま小さくなったようなフォルムで、性能的にも濃く書いた部分をぼかすのにとても使いやすい。ちなみにこのブラシの良さを伝えるために写真を数十枚撮影したが、ライターめいは写真撮影が壊滅的に苦手だった…以下の写真でお許し願いたい。

 

どれほど多くの数の人々がどれほど多くの回数の話し合いを重ね、どれほど多くのサンプル案が提出され、どれほど多くの知能と技術が駆使されたのか。この商品の裏にある、極めてパッショネートな企業努力に拍手を送りたい。そんな気分だ。

100均コスメが注目される機会は、UR GLAMシリーズが登場する前からちょくちょくあった。しかしながらそれは、一部のコスメ好きと100均ファンの中で粛々と行われる情報交換のようなものであり、さらに言えばほとんどの商品はスペックこそは評価されるもののそれはあくまで「ハイブランドコスメの互換商品・類似品」の枠を超えることはなく、パッケージのデザインをはじめとする商品の独自性について語られることはほとんどなかったように思う。

そんな100均コスメ界に旋風を巻き起こし、「100均コスメのブランド化」を成功させた最たる例がこのUR GLAMシリーズなのではないだろうか!

補足すると、このふたつの商品のこの色味はどちらも最初に行った家から一番目に近い店舗とその次に近い店舗では売り切れており、若干足を伸ばしたところにある大型店舗でようやく発見した。アイブロウペンシルはURGLAMシリーズ内でもナンバーワンの人気商品だと公式サイトから情報を得ていたが、これはその中でも人気の高いカラーなのだろう。それとも私のように突然金髪にした人が局地的に多いのか、いや、それはたぶん違うな。でもとにかく、衝動的に髪色を明るくしてしまった人にも優しい色味だ。

というわけで、私のポーチ内のニューフェイスにしてブレーンともいえる彼らを、私は大事に使っていきたい。